家庭科実習3

家庭科実習2週目前日この日は台風の影響で大雨だった

 

帰りの会では

担任「明日は家庭科実習がありますので忘れずにエプロン等持ってきてくださいね」

担任「特にゆいさんわかりましたね?」

ゆい「はーい」

ゆいは元気よく返事した

 

家に帰り

前回の家庭科実習を思い出していた

ゆいの給食当番の格好にガーゼマスクをして恥ずかしがってる姿は絶対にしたくないと思い何回も確認して準備をした

 

ゆいは前回の反省を活かし前日からしっかりと準備をし始めた

ゆい「絶対にあんな思いはしたくないから忘れないぞ!」

言葉にしながら準備をした

 

 

翌日

今日も台風の影響で大雨が降っていた

私は雨が降っていたので早めに出かけた

ゆいも早く起きたって連絡が来たので迎えに行くことにした

ピーンポーンゆいの家のチャイムを鳴らした

出てきたゆいはまだパジャマだった

ゆい「ねぇゆっくりしてたらまだ準備できてないよごめんね」

私「急いで急いで」

私「先に行ってるよ」

ゆい「わかった!!」

私に追いつくため急いで準備した

慌ててたため傘だけを持ち玄関を出てしまった

またエプロンをゆいは忘れてしまったのだ

そんなことは気づきもせず走って学校へ向かった

 

 

私はもう学校についていた

ゆいはまたギリギリで学校に到着した

ゆい「また今日もギリギリになっちゃったよ」

私「いつも通りって感じじゃん」

前回エプロンをゆいは忘れていたので今回は忘れてないだろうと思ったが一応聞いてみることにした

私「エプロン忘れずに持ってきた??」

ゆい「昨日ちゃんと準備したから大丈夫だよ」

ゆいは笑いながら答えたが探しても見つからない

私「まさか??」

ゆい「急いでたせいで忘れちゃった」

ゆい「またあんな恥ずかしい格好したくないよ」

ゆい「ねぇお願い、あおのの貸してくれない?」

そんなことを言われ私は少し驚いた

私もあんな恥ずかしい格好したくないのにと思い

私「ゴメンだけど貸せない」

私はきっぱりと断った

ゆい「もぉ」

ゆいは少し拗ねちゃった

私「他の人だったら貸してくれるかもしれないよ??」

私はそうフォローした

しかし貸してくれる人はおらずまた給食当番の白衣にガーゼマスクをしなければならなくなってしまったのだ

 

 

2限が終わりエプロンを借りに行くために家庭科準備室へ向かった

ゆい「失礼します、先生エプロン忘れました」

先生「またゆいさん忘れたんですか?」

ゆい「はい、すみません」

先生「前回のと同じだからね?ちゃんと着なさいよ」

ゆい「はい、わかりました」

先生「はいどうぞ」

先生から巾着袋を受け取った

ゆい「ありがとうございます」

先生「次忘れたら成績ないからね」

ゆい「はい、すみません失礼します」

 

 

家庭科室へ向かい私はエプロンに着替えたがゆいはギリギリまで白衣姿に着替えよっとはしなかった

段々とみんな集まってきてようやくゆいも着替えはじめた

巾着袋から白衣と帽子を出し着始めた

前回とは違い髪を帽子の中へしっかりとしまっていた

最後にガーゼマスクを取り出した

前回とは違い洗濯されたマスクは横が少し萎れているように見えた

ゆいは顔にガーゼマスクを当て耳に紐かけた

チャイムが鳴りなり授業が始まった

先生「まずは身だしなみから」

先生は周りを見渡した

先生「はい、ゆいさんマスクを鼻までしてください」

ゆいのガーゼマスクは洗濯してゴムが伸びており顔にフィットしていなかった

ゆい「はい、すみません」

鼻までマスクを上げるがすぐに下がってしまった

 

先生「今日はハンバーグを作っていきます」

先生の説明が始まった

その間もゆいのガーゼマスクは下がってくるので鼻まで上げるのを繰り返していた

説明のメモを取りふとゆいの方を見てみると鼻までマスクをしっかりしていたのだ

よく見てみるとひもはぴーんと張っており横の方は絞れていたのです

 

先生の話が終わり各斑へ別れていった

私「ゆい〜マスクちゃんとしてるじゃん?」

ゆい「ゆるゆるだったから紐を縛ったの」

ゆいのガーゼマスクは密着していたので口を動かすたびに動いた

私「きつそうだけど大丈夫?」

ゆい「縛るとこミスっちゃってきついの」

男子1「ゆいのマスクめっちゃきつそうじゃん」

男子のいじりが始まったのだ

男子2「こんな紐ぴーんと張っており俺だったらダサくてつけてられんね」

ゆい「しょうがないじゃんゆるゆるだったんだから」

私「ゆいをいじめるな」

私は怒りながら言った

男子は静かになり黙々と作業をし始めた

 

野菜を切り肉をコネて焼いた

私「よーしうまくできた」

ゆい「先生できました」

先生「上手にできましたね、食べ始めてもいいですよ」

私達はエプロンを脱ぎ始めた

私は片付けがあるので三角巾を取りマスクを外した

ゆいは帽子を外しキツキツのガーゼマスクを外した

するとゆいの顔には紐の跡がくっきりとついていたのだそんなことを知らないゆいは

ゆい「はぁ苦しかった」

ガーゼマスクを外せて嬉しそうだった

するとすかさず男子たちが

男子1「ゆいの顔に紐のあとついてるよ」

男子2「恥ずかしっ」

男子二人は笑いながら言った

ゆい「え?ほんと?」

ゆいは慌てて鏡を見た

ほっぺにくっきりと4本線が入っていた

すぐに手でほっぺを隠した

ゆい「ねぇ見ないでよ」

結は顔を手で抑えながら言った

ハンバーグを食べているときもなるべく手で隠しながら食べていた

 

こうして2週目の家庭科実習は終わったのだ

 

 

 

私の愛用マスク