家庭科実習4

家庭科実習3日目の最終日前日

この日も雨が降っていた

 

私もゆいも前日からしっかりと準備をし忘れないようにしていた

ゆいとのラインで

私「エプロン忘れないでよ」

ゆい「わかってるって」

私「エプロン、三角巾、マスクいれた?」

ゆい「ちゃんと全部入れたよ」

私「時間に余裕持って来なよ」

ゆい「はいはいわかってる!」

寝る前に二人で確認をした

 

次の日雨はすっかり止んでおり晴れていた

私もゆいも早く起き一緒に登校することにした

二人で楽しく雑談しながら歩いていると前からトラックが走ってきて水溜りに溜まっていた水がとんできたのだ

私とゆい「きゃあ」

私もゆいもとっさにかからないように避けた

私はリュックが少し汚れただけで済んだがゆいは外側を歩いていたので制服も手提げ袋も汚れてしまった

ゆい「もぉ最悪汚れちゃった」

私「雨の次の日は良くないね」

私達は汚れを落とすため早歩きで学校に向かった

 

学校につき

私はリュックが汚れただけなので拭いて終わったがゆいは制服が汚れていたので体操服に着替えた

手提げ袋も汚れてしまったので中身を取り出すと中に染み込んでおりエプロンが汚れていたのだ

三角巾もマスクも茶色くなっておりとても着られる状態ではなかった

ゆい「またエプロン借りないといけないじゃん」

私「今回はしょうがないよね」

ゆい「でも前回次忘れたら成績ないって言われたし」

ゆい「あおのがわすれたことにしてくれない?お願い???」

私「えぇ??」

私は驚いた別に忘れたから借りるのはいいけどあんなにゆいが嫌がってた給食当番の白衣を着てガーゼマスクをするのは絶対に嫌だった

ゆい「一生のお願いだから」

私は渋々了承をした

 

 

2限が終わり家庭科準備室へ二人で向かった

私「失礼します」

私「エプロンを忘れたので貸してください」

先生「今回はあおのさんが?」

私「はい、そうです」

先生「ゆいさんはちゃんと持ってきたの?」

私「は、はい」

先生は奥へ取りに行った

先生「はい、どうぞ」

私「ありがとうございます」

先生から巾着袋をもらった

 

家庭科室へ向かいゆいは私のエプロンを着始めた

私は渋々巾着袋を開け白衣、帽子、ガーゼマスクを取り出した

白衣を着て帽子を着用した

ガーゼマスクは洗濯して前よりもさらにシワシワになっていた

ガーゼマスクを顔に当て紐を耳にかけようとしたが

私より顔が小さいゆいの大きさでマスクの紐が縛られておりすごくきつきつの状態でガーゼマスクをつけることになった

私「なにこれきっつ」

ゆい「ごめんきつくやりすぎて」

私「大丈夫気にしないで」

そう言ったがあんなに嫌がってた給食当番の格好をさせられきつきつのガーゼマスクをさせられるのはすごく恥ずかしかった

周りの男子からは「ゆいよりもあおのの方が似合ってるね」って言われてすごく恥ずかしく顔が熱くなった

ゆい「たしかに私より似合ってるよ」

そんなことを言われゆいを少し嫌いになった

 

授業が始まると違う先生が入ってきた

先生「今日は授業の風景を撮って行きますが気にせずにいつもどおりに過ごしてください」

私「そんな、こんな恥ずかしい格好なのに写真を取られるなんて」

心の中で私はすごく嫌がっていた

 

今日はペペロンチーノだった

班ごとに席が別れて作り始めていた

そして私達の班にもカメラを持って先生が回ってきた

パシャパシャと取られものすごく恥ずかしかった

他のみんなはエプロンをして不織布のマスクをしているのに私だけ給食当番の白衣にガーゼマスクの格好をしており早く次の班に行けって思っていたが

先生「はい、写真を取るから集まって」

私達の班だけ料理をしている姿だけでなく4人で撮らなくてはいけなくなったのだ

先生「ハイチーズ」

ゆいと私そして男子2人と写真を撮った

先生「白衣姿似合ってるね」

写真を取ったあとそう言われた

私は嬉しくなかったが

私「ありがとうございます」

そう返した

 

 

ペペロンチーノを作り終えエプロンを脱ぎ始めた

私もきつきつのガーゼマスクを外したかったのですぐに外したすると

男子「あおの紐のあとついてるよ」

ゆいと同じようにマスクの紐の跡がくっきりついており

私「きついんだからしょうがないじゃん」

私は怒りながら返した

ペペロンチーノを美味しく食べ家庭科実習は幕を落とした

 

 

私の愛用マスク